突然ですが質問です!
みなさんは、味噌にどんな印象をお持ちですか?
「調味料のひとつ!」
「さしすせそのそ!」
「味噌汁!」
「白とか赤!」
こういった感じでしょうか。
違います?
私がそうでした(笑)
ですがそんな味噌に、あなたを健康で美しくする秘訣があるとしたら興味わきませんか?
誰もが健康的な毎日を過ごしたい、今よりキレイになりたいと思いますよね?
それが味噌汁を飲むだけで手に入るとしたら?
この記事では、味噌に関する栄養について簡単に説明しています。
今日から毎日味噌生活はじめませんか??
味噌に含まれる成分
味噌に含まれる成分は大きく分けて以下のとおりです。
- 主要栄養素
- ビタミン類
- ミネラル
- その他の成分
それぞれの成分について、さらに細かく分けて簡単に説明していきますね。
主要栄養素
- 炭水化物:適度な量で糖質も低い。
- 脂質:なんといっても低脂質。
- タンパク質:大豆由来の植物性のタンパク質であり、必須アミノ酸が9種類も含まれています。
ビタミン類
- ビタミンE:抗酸化作用があり、細胞の老化を防止してくれます。
- ビタミンB群:皮膚や粘膜の健康維持に必要なビタミンB2配合。
- ビタミンK:血液凝固に必要。
ミネラル
- ナトリウム:必須ミネラルのひとつで、天然塩を使用しているとGOOD!
- カリウム:体内の水分調整に必要。
- カルシウム:言わずとしれた骨と歯の形成に必要なミネラル。
- 鉄分:貧血予防。
その他の主成分
- 食物繊維:腸内環境を整え、便通の改善。
- イソフラボン:抗酸化作用があり、生活習慣病予防にもなる。
- レシチン:コレステロールの吸収を抑え、動脈硬化を予防してくれる。
- 大豆サポニン:肥満対策、血流改善、免疫力向上。
- 乳酸菌:善玉菌を増やし、腸内環境の改善、免疫力向上。
あの味噌の中にこれだけの栄養が含まれているんですよ!
割愛していますが、この他にもまだまだあるのですから、おどろきですね。
なんとなく体に良さそうって感じしませんか?
味噌が誕生して1000年以上経っているんですが、
今も変わらず口にしているのには理由があったんですね。
うーん、納得です。
味噌のおどろくべき効果
味噌には体にとっておどろくべき効果があるのはご存知ですか?
主な効果は以下の3つです。
- 健康への効果
- 美容への効果
- メンタルヘルスへの効果
毎日の食事に味噌を入れることで、体にどう影響するのか。
味噌に含まれる栄養がどのような働きをするのか。
その効果を具体的に説明していきますね!
健康への効果
がん予防
- 胃がん予防効果
みそ汁を毎日飲む人は、全く飲まない人と比べて胃がんによる死亡率が低いことが研究で示されています。 - 肝臓がん抑制効果
動物実験により、みそを常食することで肝臓がんの発生を抑制することが確認されました。 - 乳がんや大腸がんへの効果
みそに含まれる大豆の有効成分が、乳がんや大腸がんの予防にも効果があると言われています。
他にも免疫機能向上や抗酸化作用、味噌の発酵過程で生成される酵素による解毒作用など、がん予防に効果的であることがわかりますね。
日常的にみそ汁を摂取することで、がん予防効果が期待できそうです。
生活習慣病
- 糖尿病予防効果
味噌汁を毎食摂取すると、糖尿病予防に有効である可能性があります。
味噌汁を1日3杯以上飲む人は、2杯以下の人に比べて空腹時血糖が低く、血中アディポネクチン値が高いことが報告されています。 - 高血圧予防効果
味噌には血圧の上昇を抑制する効能があることが示唆されています。
熟成した味噌には血圧を抑制する成分が含まれており、塩分が含まれているにもかかわらず、血圧上昇を抑える効果があります。 - 心臓病・脳卒中予防効果
味噌の摂取が脳卒中や心筋梗塞などの予防に役立つ可能性があります。
特に、閉経後の女性が味噌に含まれるイソフラボンを多く摂取すると、脳卒中や心筋梗塞のリスクが低下することが報告されています。 - 動脈硬化予防効果
味噌の原料である大豆に含まれるレシチンには、悪玉コレステロールの吸収を低下させる効果があり、動脈硬化の予防に役立ちます。
腸内環境改善
- 消化酵素の提供
味噌の発酵過程で生成される酵素は、食物の消化を助けます。
これにより、腸への負担が軽減され、栄養の吸収がスムーズになります。 - 食物繊維の摂取
味噌の原料である大豆には食物繊維が含まれています。
この食物繊維が腸を適度に刺激し、排便を促進します。 - 大腸バリア機能の強化
味噌に含まれる善玉菌が産生する短鎖脂肪酸は、大腸の粘液分泌を促進し、バリア機能を強化します。
これにより、腸内環境が保護され、様々な腸の問題を予防します。 - 便秘解消
味噌汁を定期的に摂取することで、腸内環境が整い、便秘の改善が期待できます。
特に、野菜や海藻類を具材として加えることで、さらに効果が高まります。 - 善玉菌のサポート
乳酸菌の作用により腸内の善玉菌を直接増やし、腸内環境を整え、免疫力を高める効果があります。
ただし、乳酸菌は熱に弱く、味噌汁を沸騰させると乳酸菌は死んでしまうので、加熱しすぎないよう注意が必要です。
美容への効果
美肌効果
- 大豆イソフラボン
味噌の主原料である大豆には、女性ホルモンに似た働きを持つ「イソフラボン」が豊富です。
イソフラボンは肌のハリや潤いを保つコラーゲンの生成を助け、シワやたるみを予防する効果が期待できます。 - アミノ酸
発酵によって生まれるアミノ酸は、肌の新陳代謝を促し、古い角質を排除して明るい肌へ導きます。
また、アミノ酸は肌を保湿するための重要な成分でもあります。 - ビタミンB群
味噌にはビタミンB群が多く含まれており、これが肌のターンオーバー(再生周期)をサポートします。
肌荒れを防ぎ、キメの整った滑らかな肌を作る助けになります。 - 乳酸菌
発酵食品である味噌には乳酸菌が含まれています。
乳酸菌は腸内環境を整え、便秘を改善する効果があり、体内から肌の状態を整えることができます。
アンチエイジング
- 抗酸化作用
味噌には、イソフラボンやビタミンEなどの抗酸化物質が豊富に含まれています。
これらの成分は、体内の活性酸素を抑制し、細胞の老化を遅らせる役割を果たします。 - メライノジンの効果
味噌の発酵・熟成過程で生成されるメラノイジンという褐色物質は、強力な抗酸化作用を持ち、老化の原因となる過酸化脂質の発生を抑制します。 - タンパク質とアミノ酸
味噌に豊富に含まれるたんぱく質とアミノ酸は、肌や髪の構造を保つサポートをします。 - 更年期障害の対策
味噌に含まれる大豆イソフラボンは、更年期障害に伴う不調を緩和し、細胞の新陳代謝を高める効果があります。
他にも、しみ、そばかす改善、肌の保湿力アップなど様々な効果があります。
これらの効果を得るには、毎日の食事に味噌を取り入れることが重要です。
特に、麹(こうじ)の割合が高い味噌や味噌汁を1日2杯程度の摂取を続けることで、より顕著な美容効果が期待できます。
メンタルヘルスへの効果
- ストレス軽減
味噌にはGABA(ギャバ)成分が含まれていています。GABA(ギャバ)には抗ストレス作用があり、脳の興奮を抑え、ストレスを軽減する効果があります。特に白味噌にGABAが豊富に含まれています。 - 精神安定作用
味噌汁に含まれるメチオニンには鎮静作用があり、抗うつ症状にも有効です。また、トリプトファンは「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの前駆体(※)であり、幸福感を高める効果があります。(※化学反応などである物質が生成される前の段階にある物質のこと) - 脳機能改善
味噌の摂取は、特に記憶に関わる海馬の機能低下を改善する可能性があります。マウスを使った実験では、味噌入りの餌を与えられたマウスは、ストレスによる記憶喪失が軽度であったという研究結果があります。 - 自立神経調整
味噌に含まれる栄養成分は、自律神経を整える効果があり、気分の落ち込みや更年期の症状改善にも役立つ可能性があります。 - 安眠効果
味噌に含まれるメチオニンやGABAには、精神を安定させ、穏やかな眠りを誘う効果があります。特に夕方以降に味噌汁を摂取すると、疲労回復と良質な睡眠に効果的です。
これらの効果からわかるように、味噌が現代のストレス社会における強力な味方になることは間違いないでしょう。
適度な運動や趣味などでのストレス発散することも非常に重要です。
その一助として味噌汁などを日常的に取り入れることで、心身ともに健康的な生活を送ることができる思います。
味噌のデメリット
ここまで味噌の良い面ばかりを説明してきました。
「そんな体に良いことばかりで悪いことが全くないわけないでしょ!」
といった意見も当然あると思います。
味噌を摂取することでのデメリットは以下の3つです。
- 塩分量
- アレルギー
- 過剰摂取
塩分量
一般的な目安
味噌汁1杯分(約200ml)の塩分量は約1.2gです。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、成人男性の一日の塩分摂取量の目安7.5g未満、女性の6.5g未満と比べてみても非常に少ない量であることがわかります。
医師から塩分量の指導を受けている方
医師から塩分制限を指導されている場合、1日の塩分摂取量には一般的に以下のような目安があります。
1.高血圧の方:6g未満
2.腎臓病患者:3〜6g未満
3.腎臓透析患者:6g未満
ここで、挙げているのはあくまで一般的な目安です!
持病で高血圧、腎臓疾患がある方また、人工透析を受けている方などは
必ず担当の医師の指導に従ってください。
アレルギー
根本的に大豆アレルギーがある方は、味噌の摂取を避ける必要がありますので注意してください!
また、アレルギー反応があるかわからない方は病院などで検査しておくと安心ですね!
過剰摂取
いくら体に良いからと言っても、やはり過剰に食べるのは逆効果です。
個人差にもよりますけど、食塩感受性(塩分摂取量により血圧が上がりやすい体質)が高い人は、摂取量に注意が必要です。
また、極端に味噌ばかりを食べても・・これは言わずもがなですね。
味噌はなるべく控えるべき?!
味噌のデメリットについては以下のとおりでした。
・塩分量
・アレルギー
・過剰摂取
これらを踏まえてみて、味噌は体に対して顕著に悪影響を与えるのでしょうか。
むしろ、血圧上昇を抑えたり、がん予防に効果があるなどメリットになる影響の方が大きいと言えます。
デメリットとして挙げたことに十分注意して、医師などの指導のもと適量を摂取するのであれば、体には良い効果が得られると思います。
まとめ
味噌にはおどろくほど様々な栄養素とそれらが影響する体への効果があるんですね!
味噌に含まれる成分
- 主要栄養素
- ビタミン類
- ミネラル
- その他の成分
味噌のおどろくべき効果
- 健康への効果
- 美容への効果
- メンタルヘルスへの効果
味噌のデメリット
- 塩分量
- アレルギー
- 過剰摂取
味噌汁を飲むだけで、必ず痩せたり、キレイなったりできると大げさに言うわけではありませんが、続けることで得られるものは必ずあると思います。
- 1日1杯程度の味噌汁
- 味噌だけを過剰に食べるのではなく、バランスのとれた食事
- 塩分量に制限がある場合、医師の指導に従う
また、適度な運動を継続して行うことも、健康で美しい身体を作るうえでは
必要不可欠ですね!
さあ、味噌がある食生活を始めませんか?
毎日の味噌汁で健康で美しく!