みなさーん!自分好みの味噌見つかりましたか?!
せっかくこだわって選んだ味噌ですが・・・・・
正しく保存できていますか??
味噌は「生きている発酵食品」と言われています。
保存方法やちょっとした工夫次第で、風味も栄養も全く違うものになるんです!
この記事では、
- 味噌の上手な保存方法
- 美味しさをキープさせるコツ
- 美味しい味噌の作り方
・・・など、買ったその日から使える実践テクをお伝えします!
「なんとなく保存して、使ってしまってた・・」という方でも大丈夫!
ポイントをおさえて、今日からもっと味噌を美味しく食べて楽しみましょう!
”知らないだけ”で損しちゃう!?味噌の保存方法
「発酵食品だから結構長持ちするんじゃないの?」
確かにそのとおりなんですが、実は保存の仕方で風味や栄養に大きな差が出ます。
だって味噌は”ただの”発酵食品ではなくて、
”生きている”発酵食品なんですよ!
「なに?それ。きも!やだ、動くの?」って思いました?
ちょっと言葉が足りなかったんですが、もう少し説明すると
味噌は買ってからも発酵が進むため保存状態が悪いと色が濃くなったり、風味が落ちたりします。
その変色や味が落ちる一番の原因は「暑さ」です!
そう、「暑さ」は味噌の天敵なんです!
そこでおさえておきたいポイントが、
- 保存に適した温度は10℃以下:
基本的に冷暗所か冷蔵庫で保存しましょう。
直射日光や高温多湿の場所はNG! - できれば「チルド室」がおすすめ:
冷蔵庫の空きがあれば、温度変化が少ない「チルド室(0〜2℃)」が最適です。 - 実は「冷凍庫」も保存できる:
冷凍庫で保存しても味噌は凍らず、少し固くなるだけで、品質や風味を長期間保つことができます。
「冷凍庫に入れて凍らないの?」って驚きませんでした?
味噌は塩分濃度が高く水分が少ないため、-30℃までは凍りません。
一般の家庭用冷凍庫は-20℃程度なので大丈夫というわけです。
しかも、解凍せずにそのまま使えるという手軽さ。
消費するペースが遅い場合は、最適な保存方法かもしれませんね!
ただし「だし入り味噌」については、開封後に冷蔵庫に保存しても傷みやすいので、早めに消費してくださいね!
これだけは気をつけて!カビ対策と賞味期限
冷蔵庫を開けたら、味噌の表面に白いものが・・・
「これってカビ?まだ食べられるの?」と不安になったことありませんか?
カビが発生には3つの原因があります。
- 温度20℃以上
- 湿度60%以上
- 雑菌の侵入
カビが発生する原因に注意してしっかりと対策しましょう!
- 高温多湿を避けましょう
- プラスチック容器の味噌は、四角い白い紙(パーチメント紙)を捨てて、表面にラップをかけて密封します
- 袋入りの場合、使用後は袋の空気をしっかり抜いて口を閉じます
もしくは容器をタッパーなどに移し替えて保存 - スプーンを使う時は、必ず乾いたものを使用します
濡れた状態は雑菌繁殖の原因となります
気をつけていたのに、カビが生えてしまったら・・
万が一、カビが生えてしまったらまずは色を確認しましょう。
- 白カビ:
味噌の表面の「白カビのようなもの」は多くが産膜酵母(酵母菌の一種)で、健康上問題ありません。
ただし、風味を損ねるため、表面を削ってから使用しましょう。 - 青カビ・黒カビ:
黒・緑色などのカビが発生した場合は、廃棄することをおすすめします!
見た目だけではなく、臭いや色の変化も重要なチェックポイントです。
少しでも「おかしいな」と思ったら無理に使用せず、廃棄しましょう!
気になる賞味期限は?
- 未開封なら半年〜1年が目安
- 開封後は冷蔵庫で2〜3ヶ月以内が目安
- 冷凍保存すれば半年以上は風味もキープ
他にも無添加味噌や熟成期間によっては多少、賞味期限も変わってきます。
しっかりカビ対策もして、美味しい味噌を食べましょう!
風味も栄養も逃さないコツ!美味しい味噌汁の作り方
せっかく選んだ味噌なら、「おいしくて、栄養たっぷり」の味噌汁が食べたいですよね?
誰でも簡単に味も栄養もグッとアップする美味しい味噌汁の作り方をお伝えします!
味噌を入れるタイミングってあるの?
結論から言うと、「火を止めてから」味噌を溶かすことです!
- 味噌に含まれる酵素や乳酸菌は熱に弱い
- 沸騰中に入れてしまうとせっかくの風味や栄養が損なわれてしまう
味噌汁を温め直すときも注意が必要です。
一気に加熱せず、水と味噌を少々加えて適度に混ぜながらゆっくり温めましょう。
そうすることで、出来立ての味わいになります。
具材の組み合わせで”栄養アップ”!
味噌だけでも栄養は豊富ですが、具材の選び方でバランスが取れ栄養も相乗効果になります。
- きのこ類(しめじ、えのきなど):免疫力UP!食物繊維で腸内環境の改善。
- 根菜類(大根、人参、ごぼうなど):冷え性対策、抗酸化作用による老化防止。
- 豆腐:植物性タンパク質で筋肉やお肌の調子を上げる。
- わかめなどの海藻類:豊富なミネラルで、代謝促進やむくみ防止。
おまけ:「味噌玉(みそだま)」で簡単!インスタント味噌汁作り
「忙しくてなかなか味噌汁を作る時間がない!」
そんな方にオススメなのが”味噌玉”です。
事前準備はいりますが、お湯を注ぐだけで簡単に本格味噌汁を楽しめます!
簡単!味噌玉の作り方
材料(4人分)
- 味噌:大さじ4
- だしパック(顆粒だし小さじ1でも可):1袋(約8g)
- 乾燥わかめ:4g
- 長ねぎ:10cm(小口切り)
作り方
- 長ねぎは根元を切り落とし、小口切りにする。
- ボウルに味噌、だし(だしパックから中身を取り出す)、乾燥わかめ、ねぎを入れてよく混ぜる。
- ラップに1人分ずつの味噌をのせて丸め、包み込む。余ったラップは絞って輪ゴムや麻紐で結ぶと良い。
- バットにのせて冷凍保存する。冷凍すると風味が長持ちし、約1ヶ月保存可能。
食べ方
- 味噌玉1個に対し、お湯180mlを注いで溶かすだけで簡単に味噌汁が完成。
- 冷凍のまま熱湯をかけるだけでOK。
一杯に詰まった味噌汁の魅力
味噌汁はどうやって生まれた?
味噌汁のルーツは鎌倉〜室町時代にさかのぼります。
鎌倉時代、中国から伝わったすり鉢の普及により、粒状の味噌をすりつぶして水に溶かす調理法が確立され、味噌汁として食べられるようになりました。
ただ、味噌を食べることができるのは上流階級のみで庶民にとっては馴染みがない食材でした。
室町時代になると、味噌の自家醸造が始まり庶民にとって身近な食材となったことで、味噌汁が食卓に並ぶようになったそうです。
地方によって全然違う?味噌汁のご当地スタイル
日本には地域ごとに特色ある「郷土味噌汁」が数多く存在します。以下に代表的なものを紹介します。
東北地方
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サンマのすり身汁(岩手県)
サンマをすり潰して団子にし、味噌汁に入れる大船渡市の郷土料理。サンマの旨味が溶け出した濃厚な味わいが特徴です。 -
納豆汁(山形県)
すり潰した納豆を加えることでとろみが出る味噌汁。ネギや芋がらなども入り、寒い冬に体を温める一杯です。
関東・甲信越地方
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どぶ汁(茨城県)
アンコウと野菜から出る水分のみで作る濃厚な味噌汁。漁師料理が起源で、アンコウの肝と味噌のコクが魅力です。 -
スキー汁(新潟県)
豚肉やサツマイモ、こんにゃくなどを入れた具沢山の味噌汁。豚汁に似ていますが、ジャガイモの代わりにサツマイモを使うのが特徴です。
中部・北陸地方
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うち豆汁(福井県)
潰して乾燥させた大豆「うち豆」と根菜、油揚げなどを使った精進料理由来の味噌汁です。 -
呉汁(宮城県・埼玉県・福井県など)
すり潰した大豆(呉)を加えて作る味噌汁。野菜もたっぷり入り、栄養価が高いのが特徴です。
中国・四国地方
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シジミ汁(島根県)
宍道湖産のヤマトシジミを使った味噌汁。シジミの旨味が溶け出し、深い味わいです。
九州地方
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薩摩汁(鹿児島県)
骨付き鶏肉と野菜を煮込んだ、コクのある味噌汁。薩摩藩の武士が起源とされます。 -
だんご汁(大分県)
小麦粉で作った平たい団子と根菜、豚肉などを入れた具沢山の味噌汁。麦味噌や合わせ味噌で仕立てます。 -
冷や汁(宮崎県)
焼き味噌やすりごま、魚のほぐし身などを冷たいだしで溶き、ご飯にかけて食べる夏の郷土料理です。
今日から実践!味噌をもっと美味しく楽しむ!
味噌をもっと美味しく楽しむためにも保存方法と使用方法をしっかりおさえましょう!
- 冷蔵庫に保存
- チルド室がおすすめ
- 冷凍庫でも保存可能
- カビ対策の徹底
- 味噌を溶かすタイミングは「火を止めてから」!
- 温めるときも温度に注意!
- 具材の組み合わせで栄養アップ
ほんの少しの知識で味噌を美味しく長持ちさせることができます。
せっかく出会ったお気に入りの味噌を長く楽しみたいですよね?
いつもより美味しい味噌汁を作って、健康で美しい毎日を過ごしましょう!