味噌ってただの調味料だと思っていませんか?
実は、歴史も古く現代まで日本人に愛されてきた”スーパーフード”なんです!
武士たちの栄養源として戦場で活躍したり、将軍の健康食として食卓に並んだり、高価のものとして取引されたり。
今回はそんな味噌の知られざる歴史を、クイズ形式で楽しくご紹介します!
歴史が苦手な人でも大丈夫!
読み終わるころには味噌の「うんちく」を話したくなるかもですよ?
Q1 味噌はどこから日本に伝わった?
次のうち、どこ国から味噌は伝わったでしょう?
- 韓国
- 中国
- インド
正解は・・・②中国
解説:味噌のルーツは中国の「醤(しょう)」
味噌の起源は、古代中国で使われていた「醤(しょう)」という調味料理でした。
この「醤」が仏教とともに飛鳥時代に日本に伝わったと言われています。
やがて日本独自の進化を遂げて、「しょう」→「みしょう」→「みそ」と名前を変え親しまれてきました。
Q2 平安時代、給料として支払われていたあるものとは?
次のうち、平安時代に給料として支払われたものはどれでしょう?
- お米
- 味噌
- お酒
正解は・・・②味噌
解説:味噌は貴重な給料だった!?
平安時代には、味噌が給料として支給されていたという記録があります。
当時の味噌はまだ庶民にとっては遠い存在で、貴族や高官のみにしか手に入らない高級品でした。
今の感覚では想像がつかないですね。
室町時代から少しずつ庶民にとって身近な存在になっていったそうです。
Q3 味噌が全国へ広まったのは何時代?
次のうち、味噌が全国へ広まった時代はいつでしょう?
- 奈良時代
- 鎌倉時代
- 江戸時代
正解は・・・③江戸時代
解説:味噌が”全国区”になったのは江戸時代!
味噌が全国各地で作られるようになったのは、江戸時代に入ってからです。
江戸時代には物流や商業が発達し、人々の往来も盛んになりそこから全国へ広まりました。
その流れの中で、各地の気候や文化に合わせて独自の味噌が作られたり、各家庭でも手作りされたそうです。
Q4 「戦の勝敗は味噌にあり」と考えていた戦国武将は?
次のうち、「戦の勝敗は味噌にあり」と考えていた戦国武将は誰でしょう?
- 織田信長
- 豊臣秀吉
- 武田信玄
答え・・・③武田信玄
解説:武田信玄は”味噌マニア”?!
戦国の名将、武田信玄は戦の勝敗を分けるのは「食」だと考えておりその中でも味噌を非常に重宝していました。
信玄は兵士たちの体力と士気を維持するため、「兵糧(ひょうろう)」として味噌を戦に持たせていたと言われています。
この保存食としての味噌は、栄養補給に非常に役立ち兵士らの体力回復の源となりました。
信玄は信州(長野県)で味噌の生産を奨励し、そのことで味噌づくりが盛んになり信州味噌が発展しました。
Q5 独自の味噌作りをすすめ”仙台味噌”の元を作った武将は?
次のうち、現在の仙台味噌の元を作った武将は誰でしょう?
- 伊達政宗
- 真田幸村
- 上杉謙信
正解は・・・①伊達政宗
解説:伊達政宗は味噌作りまで戦略的?!
伊達政宗は戦に強いだけでなく、食と文化への関心も非常に高い武将でした。
彼がいた仙台は寒冷な気候で保存性が高い味噌が重宝されました。
日本初の味噌工場を建設し、品質向上にも力を入れ仙台味噌をブランド化しました。
食料生産だけにとどまらず仙台藩の経済発展にも大きく寄与した人物です。
Q6 ”健康マニア”と言われ八丁味噌を愛した長寿の将軍は?
次のうち、「健康マニア」と言われ味噌を愛して75歳まで生きた将軍は誰でしょう?
- 徳川家康
- 足利義満
- 豊臣秀頼
正解は・・・①徳川家康
解説:徳川家康は”大の味噌好き”?!
徳川家康は健康オタクと言われ、無類の味噌好きとしても有名でした。
毎日欠かさず具だくさんの味噌汁を食べており、故郷の三河(愛知県)の八丁味噌をこよなく愛していたそうです。
功績があった家臣に対して褒美に焼き味噌を与えるなど、味噌への愛の深さが感じられます。
味噌に歴史あり!全国各地の”ご当地味噌”
時代とともに全国に広がっていった味噌は、各地の気候や風土、食文化に合わせてそれぞれの個性を持つようになりました。
甘めだったり辛めだったり。色や香りも違ったり。
味噌と一言で言ってもそのバリエーションは多種多様です。
ここでは、日本各地の代表的な味噌を一部ピックアップしてご紹介します!
「この味噌、知ってる!」
「ちょっと気になる!」
なんて思うものがあるかもしれませんよ?
仙台味噌 | 辛口赤味噌の代表格。牛タンの下味。 |
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信州味噌 | 淡色辛口味噌の代表格。日本で最も消費されている味噌。 |
江戸甘味噌 | 赤い甘味噌はこの味噌のみ。 |
東海豆味噌 | 八丁味噌が有名。渋みと辛味が特徴的。 |
関西白味噌 | またの名を西京味噌。白い甘味噌。 |
九州麦味噌 | 全国でもめずらしい麦麹。各地域によって味と色が異なる。 |
味噌は”知れば知るほど”おいしくなる!
大昔から人々の暮らしを支え歴史とともに今もなお愛されているスーパーフード”味噌”。
歴史を知るだけでまた違った角度で味噌を楽しむことができそうですね。
「次はどんな味噌を試してみよう?」
「地元の味噌はどんなルーツがあり、どんな味がするんだろう?」
そんなふうに、味噌に興味を持ってもらえたら嬉しいです!
今日から味噌汁の奥深くにある、日本の味と歴史を感じて楽しんでみませんか?
一緒に家康みたいに健康長寿になりましょう!!