スーパーの味噌コーナーに行くと、
「種類が多すぎて選べない・・」
「色の違いはわかるけど、他にどこを見て選べばいいの?」
なんて迷ったことありませんか?
実は、5つのポイントをおさえるだけで自分に合った味噌を見つけやすくなるんです!
この記事では、味噌選びでお困りの方でもすぐに実践できる”味噌選びのポイント”をわかりやすく解説していきます!
味噌選びの5つのポイント
①色の違いをチェック(白味噌・赤味噌・合わせ味噌)
味噌の種類を見分けるとき、まず注目したいのが”色の違い”です。
単なる見た目の問題にも思えますが、実は色によって味がかなり違うんですよ!
- 白味噌:
甘みがあり塩分もひかえめ。
関西地方でよく使われ、まろやかな味わいが特徴です。 - 赤味噌:
熟成期間が長く、コクが強くて味も濃厚。辛口。
特に東海地方ではお馴染みの色ですね。 - 合わせ味噌:
白味噌と赤味噌のいいとこ取りのブレンド味噌。甘口と辛口がある。
毎日の料理に使いやすく、全国的に人気の味噌です。
②麹の原材料をチェック(米味噌・麦味噌・豆味噌)
味噌の味や香りを決める大きな要因のひとつが”麹(こうじ)”の種類なんです。
麹の量によって甘いものから辛いものまで調整できるほど、重要な役割を担っています。
(大豆と麹の割合によって味の違いが決まり、この割合を「麹歩合」といいます。)
麹にはいくつかの種類があり、何を加えるかで味噌の風味が大きく変わります!
- 米味噌(米麹):
日本で最も多く流通しているスタンダードな味噌。
クセが少なく、どんな料理にも合わせやすいのが魅力です。 - 麦味噌(麦麹):
麦の甘みが感じられ、優しい味わい。
九州や中国地方などで親しまれています。 - 豆味噌(蒸した大豆と麹菌):
大豆のみを麹に使ったもので、辛味は強く濃厚で独特のコクがあります。
東海地方の八丁味噌などが有名です。
③原材料が”国産”なのかチェック
味噌のパッケージを見てみると、「大豆(国産)」や「麦(アメリカ産)」など原材料の産地が記載されてます。
外国産を否定するわけではありませんが、安全性などを気にする方は判断材料のひとつとして覚えておくといいですね。
国産の特徴としては、
- 上質なものが多く、味が良い傾向。
- 上質なものほど熟成が進むほどに旨味や健康効果が増すという利点がある。
- パッケージに”吟醸”と表示されている味噌は、高品質の証。
などが挙げられます。
しかし、すべて国産である味噌は極めて稀(まれ)です。
特に大豆は国産が非常に減少しているため輸入品に頼る傾向があります。
そのため、貴重な国産の原材料で作られた味噌は必然的に値段が高くなってしまうという点ではデメリットかもしれません・・・。
ただ、毎日口に入れるものだからこそ原材料にこだわることも、少なからず大切なポイントになると思います。
④無添加なのかをチェック
味噌は本来、大豆・塩・麹だけで作られるシンプルな発酵食品です。
しかし、スーパーで並ぶ味噌の中には保存料をはじめとした食品添加物が含まれているものも少なくありません。
健康面において安全性の高さを選ぶポイントとするなら、無添加味噌はオススメです!
理由は以下のとおりです。
- すべての原材料の生産地を把握できる。
- アレルギー悪化の予防になる。
- 糖尿病や遺伝性疾患をはじめとした重い病気のリスクを軽減。
- 小さな子どもも安心して食べることができる。
オススメの無添加味噌ですが、唯一のデメリットがあります。
それは、長期保存が難しいことです。
無添加味噌は添加物入りの味噌に比べると品質が落ちやすい特徴があります。
しかし、以下の点に注意することで少しでも長く保存することは可能です。
- 袋入りの味噌は袋の中の空気を抜く。
- 容器入りの味噌は表面にラップをかける。
- 味噌を使うときは乾いたスプーンで取り出す。
- 味噌の表面に白カビのようなものができてきたら、その部分を取り除く。
ただし、青カビの場合は使用せず即処分すること!
対策をしっかりしておけばある程度の保存は可能ですが、パッケージに表示されている期限内に消費しましょう。
⑤熟成期間の違いをチェック
味噌の味や色、香りには「どれくらい寝かせたのか(熟成期間)」の長さによって大きく変わってきます。
パッケージには記入していないことも多いですが、色の濃さで熟成の長さを見分けることができます。
- 短期熟成(白味噌など):
数週間〜数ヶ月で仕上げるため、色は淡く、味もやさしい甘めです。 - 長期熟成(赤味噌など):
1年以上じっくり熟成され、色は濃く、味も辛めでコクも深くなります。
サッパリ甘めが好みなら短期熟成の白味噌!
コクのある味わいがほしい時は長期熟成の赤味噌!
といった具合に気分と料理に合わせて選ぶポイントとして押さえておきましょう!
【番外編】ちょっと気になる!「特選」?「だし入り味噌」?とは
味噌を選んでいると、「特選」とか「だし入り」とパッケージに書いているものを目にしたことありませんか?
よくわからず、スルーしてしまいそうなこの表示。
番外編ですが、知っておいても損はしないと思います!
特選味噌とは?
”特選味噌”は一般的な味噌よりも原材料や製法にこだわった上質な味噌に与えられる称号です。
以下の5つの特徴があります。
- 高品質な原材料を使用
特選味噌は通常よりも品質の良い大豆や米、麦などの原材料を使用しています。
これにより、味噌本来の旨味や風味がより豊かになります。 - 伝統的な製法(こうじ蓋方式)
伝統的な麹造り(こうじ蓋方式)によりひとつひとつ手作業されています。
この手間ひまが味噌の深い味わいや香りを引き立たせます。 - 麹歩合が高い
麹歩合(大豆に対する麹の割合)が高いことが特徴です。
麹歩合が高いと甘みや旨味が増し、まろやかな味わいになります。 - 熟成方法
三段熟成や天然醸造など、熟成方法にも工夫が凝らされていてコクや深みが一層引き立ちます。 - ”特選”と名乗るための基準
「高品質原料」・「伝統製法」・「麹歩合の高さ」・「熟成方法」のいずれか一つ以上の条件を満たしている味噌だけが、”特選”と名乗ることができます。
特選味噌は一般的な味噌よりもワンランク上の味わいと品質を楽しめます。
しかし、その分価格は高くなり、スーパーなどでは取り扱いが少ないため入手が難しいというデメリットもあります。
だし入り味噌とは?
”だし入り味噌”は味噌にかつおや昆布などの「だし」をあらかじめ加えた調味味噌です。
以下の点が主な特徴です。
- 手軽で時短効果
味噌汁を作るとき「だし」をとる必要がなく、味噌を溶かすだけで簡単に美味し味噌汁が作れます。
忙しいときや、料理初心者の方に便利です。 - 「だし」の種類が豊富
かつおだしや昆布だし、いりこだしなどメーカーや商品よってさまざまな「だし」が使われ、味も豊富です。 - 通常タイプと液体タイプがある
通常のペースト状のほか、溶かさず注ぐだけの「液体タイプ」があります。
1杯分だけ作りたいときに、非常に便利です。
このように、だし入り味噌は「手頃さ」と「時短」が最大の魅力で現代のライフスタイルに合った便利な調味料です。
ただし便利で手頃な反面、いくつかのデメリットがあります。
- 添加物が多く含まれている
調味料や酒精(アルコール)、保存料などの食品添加物が多く使われている場合があります。 - 乳酸菌が死んでいる
製造過程で加熱殺菌や酒精の添加がされているため、味噌本来の健康成分である乳酸菌が失われています。
そのため、発酵食品としての健康への効果(腸内環境を整える、免疫力を高めるなど)が減少します。
これらの点を理解したうえで、用途や健康状態に合わせて選ぶことが大切です。
味噌選びで毎日の食事を美味しく、ヘルシーに
味噌を選ぶときの5つのポイントを意識するだけで、多少は選びやすくなると思います。
今までどれを選べばいいかわからず、迷っていた方は是非参考にしてみてください!
- 色の違いをチェック
- 麹の原材料をチェック(米味噌・麦味噌・豆味噌)
- 原材料が”国産”なのかチェック
- 無添加なのかをチェック
- 熟成期間の違いをチェック
健康や美容に効果があるスーパーフード味噌。
だからこそ、あなたにピッタリの味噌を見つけて、毎日の食事に取り入れてみてはいかがですか?
毎日続けていきたいからこそ、ちょっとした違いを知って味噌選びにこだわりを持つことも大切です。
自分好みの味噌を見つけてたら、お友達や家族にも是非ススメてください!
みなさんの周りも健康で楽しい生活が送れると、人生がきっと豊かになると思います!